ゼロから始める独学英語−失敗しない習慣づけ
この記事を書いた人
英語コーチ ロッコ
TOEIC360点からビジネスレベル達成し、2014年イギリス移住。
英語が話せるようになりたい人を応援。
→詳しいプロフィールはこちら
勉強が続かない本当の理由
英語は1日にしてならず。
どんな人でも継続しなければ話せるようにはなりません。
しかし、多くの人が「英語の習慣化」でつまづき、途中で挫折しています。
「なぜ、英語の勉強が続かないのか?」
「意志が弱いから」
「根性が足りないから」
「三日坊主だから」
などと答える人が多いと思います。
そう思うのは、過去に勉強が続かなかったからではないでしょうか。
さらに、
・三日坊主の性格を変えるのは難しい
・継続できないのは自分のやる気が足りないから
とか思っているかもしれません。
しかし、そう考えるのは間違っています。
なぜなら最新の心理学・脳科学では、意志や根性などに頼るのは、誤ったアプローチだと分かっているからです。
習慣化はあなたの性格とは関係ない
では、継続できない本当の理由は何でしょうか?
【続かなかった根本的な理由】
「やり方」が正しくなかったから。
⇒ つまり、あなた自身が問題ではない!
意志が弱いからじゃないの!?
間違った考え方は、間違った結果を生むよ。
例えば、もし、家具を組み立てようとして説明書が間違っていたり、部品が足りなかったら、どう思いますか?
あなた自身が悪いとは思いませんね。
家具メーカーの責任だと思うはずです。
同じように習慣化がうまくいかないのは、あなたがやった方法で、あなた自身が悪いのではありません。
心理学的に正しい方法なら、もっと簡単に英語学習の習慣が作れるようになります。
やる気や意志に頼ると失敗する
では、具体的にどのようにすればいいのでしょうか?
まずは、私の間違った例から見ていきましょう。
システムエンジニアという職業がら、突発的に忙しくなることが多く、英語学習をやめてしまうことが何度もありました。
忙しいピークが過ぎても勉強を再開するのは難しく、朝は「今日からやろう!」と意気込むのに、帰宅後はダラダラして勉強せず。
なんでこんなに意志が弱いんだろう・・
何度も落ち込み、その度に「明日から」「明日こそ」を繰り返していました。
心理学的に正しい方法でやってみた結果
いつまでたっても勉強を再開できないので、ある日「20時までに帰宅できたら机に向かってみよう」と思いました。
これが功を奏して、ある早く帰れた日、いつもはダラダラするのに、この日はすんなりと机に向かうことができました。
もちろん、残業がある日は勉強できませんでした。
でも、かなりの割合で残業がない日は、勉強できるようになったんです。
実はこれ、ドイツの心理学者、ピーター・ゴルヴィツァー教授が生み出した「条件型計画」という方法と同じでした。
そもそも、意志力は1日の中で物事の判断のたびに減っていきます。
朝は強い意志で「勉強するぞ」と思っていても、仕事が終わる夕方には意志力は消耗し切っていて、勉強しようという意志は弱っています。
だから、意志力に頼っても、なかなか習慣化できないのです。
参考:
BJ Fogg著 『Tiny Habits: The Small Changes That Change Everything』
池田義博著『一度読むだけで忘れない読書術』
やる気って減っていくんだね。
「やる気」なんて、曖昧なものは信用できないよ。
意志力に頼らない方法
そこで、意志・やる気に頼らない方法が「条件型計画」です。
これは脳科学・心理学のプライミング効果を利用し、脳に条件を与えることで習慣化を簡単にします。
「条件型計画」「プライミング効果」、難しそうな言葉が並びますが、やり方はカンタン。
「もし××なら、○○する」
というように、条件付きの計画を立てるだけ。
例えば
「夜、歯を磨いたら英単語の勉強をする」
といった感じです。
このように、条件をつけると行動が促されやすくなります。
なぜなら、条件が刺激となって、無意識のうちに行動が影響を受けるからです。
- 条件型計画のポイント
- 「もし××なら、○○する」 という文は、脳に強く訴える作用がある。
行動を実行に移しやすくなる!
この条件型計画を使って、「英語に最適な時間」に勉強すれば、集中力と継続力が手に入りますよ。
\集中力UP+習慣化/
さらに、英単語を効率的に覚えたい人には、下記の記事がおすすめです。
習慣化で大切なこと
最後に、もう一度おさらいします。
正しい習慣化の方法
- やる気や意志は変化するので、頼りにならない。
- 継続できないのは、あなたのせいではない。
- 「もし ××なら、○○する」 条件をつけた計画をたてる。
英語の勉強を「今日から」「明日から」と毎日のように思っている人は、この条件型計画で習慣化を手に入れましょう!